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木の芽時

 桜も葉桜になって、本格的な春。緑が鮮やかになる季節。気持ちは、上向き。 それでも、なぜか疲れを感じる。あぁ、来たか。潰瘍が冬眠から覚めたようである

仕事で高齢者宅を訪問しても、個人的に活動している障害者のヘルパーとして訪問しても帰って来る言葉は、判半を押したように同じ。「しんどくて〜この季節は」との声

十数年前に病院の相談室で働いていたことがある。病棟を回って患者さんと話していると普段のその人とは明らかに違う。婦長にそんなことを話すと、ニヤリとして一言「木の芽時(きのめどき)」と

数年前にガイドヘルパーとして、一週間に一回、二十代の人の精神病院への通院の同行をしていた。人との接触が極端に苦手な人で、2キロメートルの行程を徒歩て行くのであるが、普段は全く喋らないその人が急に能弁になり、「家族は?」「何歳?」「趣味は?」など矢継ぎ早に話しかけてくる。そして、つぎの週も。あぁ、心を開いて話してくれた!違うのである。木の芽時である

阪神大震災の前日に夕焼けを眺めて「明日、地震があるかも」。そう言った人を知っている。その人も薬を手放せない人である。そういえば、震災の前日に飼っていた金魚が、水槽の中で暴れていたと複数の人から聞いた。 自然の営みに敏感な人たちは、凡人には及びもつかない自然に最も近い五感に優れている人かもしれない。

コメント

木の芽時、、、いろんな状況に使えそうな(笑)

私もふだんデイで何を言っても??状態の人が話し出す状況に遭遇しますがたとえ木の芽時でも一時的でもうれしく思うのです。

v-47yassan 様
>一時的でもうれしく思うのです
目からうろこの思いです。ネガティブではなくポジティブの気持ちでみる様にします。

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